ニュースリリース 2025年

　2025年12月1日(月)、ターボ機械協会主催、日本機械学会、松江工業高等専門学校共催の「第93回ターボ機械協会島根松江講演会」で「フランシス水車の低出力における水スラスト変動に対する実験的考察」というテーマで研究成果を発表しました。

　水力エネルギーの有効活用と変動性再生可能エネルギーの調整役として、フランシス水車の運転範囲拡大が求められる中、極低負荷領域での安定性が技術課題の一つとにして認識されています。本研究では、極低負荷で発生する水スラストの変動に注目し、模型試験による圧力や軸方向スラストの変動計測と、高速度カメラを用いた可視化技術を用いて、軸方向水スラストの変動とドラフトホワールの振れ回り現象の関連性について考察しました。この研究成果により極低負荷領域における不安定現象の改善による更なる運転範囲の拡大が期待されます。

　本発表を行った当社の小渕稜明が、数ある若手講演者の中から特に優れていると認められ、若手優秀講演賞を受賞しました。

　日立三菱水力株式会社は，これからも再生可能エネルギーである水力発電の技術発展のため，研究開発に努めてまいります。