ニュースリリース 2011年

日立三菱水力株式会社が10月から営業を開始

2011年10月01日

株式会社日立製作所、三菱電機株式会社、三菱重工業株式会社の水力発電システム事業の合弁会社である「日立三菱水力株式会社」(以下、日立三菱水力)は、本年10月1日に発足し、このたび、営業を開始しましたので、お知らせします。

新会社は、3社が長年培ってきた最先端の技術基盤と経営資源を統合し、販売、エンジアリングから主要機器の開発・設計、据付・工事、保守まで一貫して行い、最適なソリューションを提供することで、国内のお客様のご期待にお応えするとともに、グローバル市場で勝ち残り、世界のリ−ディングポジションをめざします。

日立三菱水力は、本社所在地が東京都港区となり、資本金は20億円で出資比率は日立製作所が50%、三菱電機が30%、三菱重工業が20%となります。発足時の従業員数は、約300人であり、新会社の取締役社長には上佐古 龍洋が就任しました。
新会社では、200~250億円の年商を見込んでおり、今後、新興国を中心にグローバル事業の拡大を図り、2014年度には300億円規模の売上高を計画しています。

水力発電は、低炭素社会構築に貢献するクリーンな再生可能エネルギーとして、今後も着実な需要が見込まれています。国内では、既存発電設備の更新・予防保全や出力アップに対する需要は底堅く推移する見通しです。海外については、豊富な水資源を活かした大規模な電源開発が進む中華人民共和国、中南米、インド共和国などで引き続き旺盛な需要が見込まれる一方、欧州メーカーとの競合に加え、中国メーカーの海外進出が進んでおり、競争の激化が予想されています。

新会社は、このような市場動向を踏まえ、3社が保有する開発・設計・エンジアリング機能を統合し、水力発電システムの技術・技能のさらなる高度化を図っていきます。特に、電力の需給変動への対応性に優れ、今後市場ニ−ズの高まりが期待される可変速揚水発電システムに注力し、世界トップクラスにある高速・大容量・高落差の揚水発電技術の競争力を一段と強化していきます。さらに、3社の生産拠点を有機的に連係させるほか、海外拠点も開拓し、最適な生産体制をグローバルに構築していきます。
 また、日立製作所、三菱電機、三菱重工業の3社は、今後も新会社と緊密に連携し、その事業展開を全面的に支援していきます。

新会社は、再生可能エネルギーである水力発電を通じて、低炭素社会の実現と電力の安定供給に貢献するとともに、お客様のニーズに応える高品質な水力発電システムの製品・技術・サービスを提供し続けてまいります。

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